◎ Guitars

1937 Recording King Model B

戦前、Gibson社はKalamazooやCromwelといったセカンドブランドで仕様を若干ダウングレードした楽器を安く製造していた。そういうGibsonのセカンドブランドの中で最も有名なのがRecording Kingで、ギター、バンジョー、マンドリン等をこのブランドで販売していた。

チャーリー・クリスチャンが有名にしたGibson社初の電気ギターES-150は、同社アコースティック・カーブドトップ・ギターのL-50を元に設計され1936年に発売されたが、ES-150とほぼ同じ仕様の電気ギターがRecording Kingでも販売された。

Recording KingのModel AやModel Bという電気ギターの特徴は、有名なチャーリー・クリスチャン・ピックアップのボビンの両端が丸いことだ。そして、なぜかボリュームやトーンのコントロール・ノブがボディ低音側中央に配置されていた。F穴の形状もGibsonブランドと違う。Model Bは単板削り出しのギターとしてES-150よりもグレードの高い材料を使用しているので、ES-225の16インチ版的ニュアンスが強い。

というギターを見かけES-150に改造したのがこの楽器。